全体工事をやる場合はともかく、部分的にやる工事などについては足場代が半分以上を占めてしまう事も珍しくありません。
例えば5階建ての4階部分のシーリングの打替工事などは実際に作業する部分は4階のサッシ廻りだけですが、足場は下から組み上げる為、結局足場代としては1階から4階部分までの工事代金が掛かってしまいますのでそうなると、足場代20万円・シーリング工事代金5万円などと言う逆転現象が起こってしまうと言えます。
こういった小規模工事は最も無足場施工が向いているパターンであるという事をオフィスチャンプの方がおっしゃっていました。
では、ある程度の規模の工事はどうなの?という事になるのですが、今回見積もりを取って驚いたのは、足場を架けるにあたって直接足場をかける費用もさることながら、道路使用許可の取得やガードマン、資材運搬などの足場を架ける事による付帯経費もすごくかかるという事です。
無足場の施工ですと、仰々しい資材は使用しないので付帯経費はほとんどかからず、結局トータルすると2~5割ぐらいの費用の差になってしまうという事が分かりました。
足場がないからコストが掛からないというのは誰しも思いつく事です。
オフィスチャンプの方からは「実際のメリットはコストが安い事ではなく工事現場としての環境の良さにあるのですよ」という事を言われていたのですが、実際やってみてその事が良く分かりました。
一番良かったのはとにかく閉塞感が無く自分の住んでいる部分をやらない限りは工事をしている感じがしないという事です。
なかなか見る事のない工法ですので近所の方も見に来られていたのですが、その方も「これなら工事中も快適ですわね」とおっしゃられていました。洗濯物が乾きにくいとか陽が当らないとか良くあるクレームらしいですがこの工法ならば必要以上に気にする必要はないと思いました。
防犯上でもかなり優位な工法で足場がないのですから足場を伝ってという事はありませんよね。
こういう物騒なご時世ですから防犯にはかなり気を使いますが、足場が数カ月架かっていたらどういう心境になるんだろうと思います。
実際、オフィスチャンプさんでは、ホテルなどの足場が掛かっているのを嫌う現場の仕事を数多くこなしているそうです。
足場がなく屋上から宙吊で作業するわけですから一番困るのは力が要る作業だそうです。
コンクリートを砕いたりといった極端なに力が居る作業は向いていないという事です。
ですが、今回の工事でもタイルをはがしたり、ドリルで穴を開けたりという事はやっていたので「極端に力が必要」というレベルの話としてのデメリットではないでしょうか。
あと、屋上から宙吊りという事は、屋上が無い物件は施工が出来ないという事になるでしょうね。という事は戸建てなどは向いていないと言えると思います。戸建てでも、通常の屋根のタイプではなく陸屋根になっているような物件は問題ないのでしょうが…
その他、建物の中間が引っ込んでいるような物件も形状的に施工が難しいという事です。オフィスチャンプさんではそういった形状の建物も素材ややり方によっては出来るという事ですがやはり難しいことには変わりないという事でした。